皆さんこんにちは!
WordやExcel、メモ帳など、パソコンで作業をしているときに、以下のように突然入力した文字が後ろの文字を上書きしてしまうことがあります。
焦って作業を中断してしまったりPCを再起動することもあるこの現象の原因と対処方法について、詳しく解説します。
原因
この現象のほとんどの原因は、「上書きモード」がオンになっていることです。
上書きモードとは、カーソル後ろの文字を上書きしながら入力できるモードです。
本来は、既存の文章に修正を加えたいときに便利な機能なのですが、誤ってオンにしてしまうと、意図せずに文字を消去してしまったり、入力した文字が後ろの文字を置き換えてしまうことがあります。
上書きモードがオンになる原因としては、以下のことが考えられます。
- Insertキーの誤操作
大体これです。キーボードのInsertキーを押すと、上書きモードのオン/オフを切り替えられます。うっかりInsertキーを押してしまうことで、上書きモードがオンになってしまうことがあります。
(DeleteキーやBackspaceキーが近いので押してしまう人多いのではないでしょうか?) - ソフトウエアの設定
一部のソフトウエアでは、初期設定で上書きモードがオンになっている場合があります。
対処方法
上書きモードがオンになっている場合は、以下の方法でオフにできます。
Insertキーを使用する
- キーボードのInsertキーを押します。
(キーは右上あたりにあります。PCによってはInsと書かれてます) - Insertキーが押されている場合は、もう一度押すとオフになります。
ソフトウエアの設定を変更する
ソフトウエアによっては、設定画面から上書きモードをオフにできます。
具体的な方法は、ソフトウエアによって異なるので、各ソフトウエアのマニュアルなどを参照してください。
WordではInsertキーを使用できないようにするモードがあったので以下に説明します。
Wordの対処方法
- 「ファイル」タブをクリックします。
- 左側のメニューから「オプション」を選択します。
- 「詳細設定」タブをクリックします。
- 「編集オプション」グループで、「上書き入力モードの切り替えにInsキーを使用する」と「上書き入力モードで入力する」のチェックボックスをオフにします。
- 「OK」をクリックします。
強制的にInsertキーを無効化する
この方法は管理者ユーザーしかできません!
レジストリを利用してInsertキーを無効化することもできます。
レジストリの編集に関しては自己責任でお願いします。(バックアップを事前にとることをお勧めします)
以下にレジストリエディタを利用した方法を紹介します。
レジストリエディタを開く
Windowsキーを押しながらRキーを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
「regedit」と入力してEnterキーを押します。これでレジストリエディタが開きます。
レジストリキーを探す
以下のキーに移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout
新しいバイナリ値を作成
「Keyboard Layout」フォルダ内で右クリックし、「新規」→「バイナリ値」を選択します。
新しい値の名前を「Scancode Map」に設定します。
値を設定する
新しく作成した「Scancode Map」をダブルクリックし、以下のバイナリデータを入力します。
00 00 00 00 00 00 00 00
02 00 00 00 00 00 52 E0
00 00 00 00
入力が完了したら、「OK」をクリックして変更を保存します。
コンピュータを再起動する
レジストリエディタを閉じて、コンピューターを再起動します。
再起動後Insertキーが無効になっているか確認します。
補足
WordでInsertキーの設定有効になっていればそちらが優先されていること確認できました。
その他のアプリはInsertキーが無効になっております。
その他の対処方法
上記の方法で解決しない場合は、以下の方法も試してみてください。
- キーボードを別のものに交換する
- ウイルススキャンを実行する
まとめ
文字を打つと勝手に上書きされてしまう現象は、上書きモードがオンになっていることが原因です。Insertキーを押すか、ソフトウエアの設定を変更することで、上書きモードをオフにすることができます。強制的にInsertキーを無効化したい場合はレジストリエディタを利用してみてください。
上記の方法で解決できない場合は、キーボードの交換、ウイルススキャンなどを試してください。