皆さんこんにちは!
Windowsでログイン時に「User Profile Serviceサービスによるサインインの処理に失敗しました。ユーザープロファイルを読み込めません」というエラーメッセージが表示されることがあります。
これは、ユーザープロファイルが破損していることが原因で発生します。
このブログ記事では、このエラーメッセージを解決するためのいくつかの対処方法を紹介します。
なお、記事で紹介する対処方法は別のユーザーで(ローカル管理者アカウントなど)で実施する必要があると思います。
対処方法
再起動を試す
まずは、最も基本的な解決策として、パソコンを再起動してみてください。
単純な一時的な問題であれば、再起動で解決する場合があります。
高速スタートアップを無効化する
高速スタートアップは、Windowsの起動時間を短縮する機能ですが、まれにユーザープロファイルの読み込みに問題を引き起こすことがあります。無効化することで問題が解決する可能性があります。
無効化手順
- コントロールパネルを開きます。
- 「電源オプション」を選択します。
- 左側のメニューから「電源ボタンの動作を選択する」を選択します。
- 「現在利用可能ではない設定を変更します」を選択します。
- 下にスクロールし、「シャットダウン設定」の「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外します。
- 「変更の保存」をクリックします。
システムファイルチェックを実行する
管理者として開いたコマンドプロンプトで、以下のコマンドを入力し、Enterキーを押して実行します。
sfc /scannow
システムファイルチェッカーが実行され、システムファイルの整合性がチェックされます。修復が必要なファイルがあれば自動的に修復されます。
このコマンド実行後、完了まで少々時間かかります。(3分程度)
ディスクのエラーチェックと修復を実行する
管理者として開いたコマンドプロンプトで、以下のコマンドを入力し、Enterキーを押して実行します。
chkdsk /f /r
ディスクのエラーチェックと修復が実行されます。これには時間がかかる場合がありますが、ディスクの問題を修正するのに役立ちます。
レジストリエディターでユーザープロファイルを修復する
本手順を実行する前には、念のため以下手順で、現行のレジストリエディタのバックアップを取得してください。
レジストリエディタバックアップ手順
- レジストリエディタを開き上部メニューで「ファイル」をクリックします。
- 「エクスポート」を選択します。
- バックアップファイルの保存場所を選択し、適切な名前を付けます。
- 「保存」をクリックして、レジストリのバックアップファイル(.reg形式)を作成します。
ユーザープロファイルを修復手順
- レジストリエディターを開く
- スタートメニューを開き、「レジストリエディター」と入力して検索します。
- 検索結果から「レジストリエディター」を見つけてクリックします。
- プロファイルキーを見つける
- レジストリエディターが開いたら、左側のパネルで次の場所に移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList
この場所には、ユーザープロファイルのSID(Security Identifier)が格納されています。
ユーザープロファイルのSIDは、各ユーザーアカウントに一意に割り当てられる識別子です。
SIDは通常、以下のような長い文字列で表されます。S-1-5-21-1234567890-1234567890-1234567890-1001
- 各SIDの中には、ProfileImagePathという値があります。
これは、ユーザープロファイルのパスを示しています。
ProfileImagePathをダブルクリックで値を確認することができます。
正常なProfileImagePath値は次のようになりますC:\Users\Username
※上記の”Username”は実際のユーザー名と考えてください。
しかし、ProfileImagePath値が破損している場合、次のようなパターンが考えられます。
①無効なパス
ProfileImagePath値が存在しないパスを指している場合、
例えば、存在しないドライブ名や存在しないフォルダー名を指している場合です。D:\Users\Username
このような場合、ドライブDが存在しないか、Usersフォルダーが存在しないため、ユーザープロファイルにアクセスできません。
②不正な文字
ProfileImagePath値に不正な文字が含まれている場合、例えば、無効な文字や制御文字が含まれている場合です。C:\Users\Use*rname
このような場合、”*”などの不正な文字が含まれているため、正常なファイルパスとして認識されません。
③欠落した値
ProfileImagePath値が完全に欠落している場合です。(値なしの場合)
このような場合、ユーザープロファイルのパスが指定されていないため、アクセスできません。
- レジストリエディターが開いたら、左側のパネルで次の場所に移動します。
- ユーザープロファイルの修復
- ユーザープロファイルが破損している場合、まずは正しいパスを指すようにProfileImagePath値を修正します。
- レジストリエディターで該当するサブキーを見つけ、ProfileImagePath値をダブルクリックして編集します。
- 正しいユーザープロファイルのパスを入力し、変更を保存します。
- 修正が完了したら、コンピューターを再起動して変更が反映されるか確認します。
最後に
その他、対処方法としては以下が考えられます。
しかし、データが紛失する恐れや、初期化状態になるため最終手段と考えてください。
- システム復元を実行する
- 新規ユーザーアカウントを作成する
- パソコンを初期状態に戻す
上記の手順で、多くの場合このエラーを解決することができます。
しかし、問題が複雑な場合は、専門家に相談することをおすすめします。
免責事項
本ブログ記事は、あくまでも情報提供を目的としており、いかなる保証もいたしかねます。
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参考情報
- HPサポート: https://jp.ext.hp.com/v-ivr/common/os-howto/faq/51/
- NEC LAVIE サポート: https://faq.nec-lavie.jp/qasearch/1007/app/servlet/relatedqa?QID=021097
- EaseUS: https://jp.easeus.com/todo-backup-resource/fix-user-profile-service-failed-the-sign-in.html
- MiniTool: https://jp.minitool.com/backup-tips/the-user-profile-service-failed-the-logon.html